1/28(土)、「2012 NEW YEAR LIVE」と題し、今年初の当店ライブが開催されました。お越しいただけなかった方々のために、ライブの模様をレポート致します。
▼THE TRASH
出演してくれたTHE TRASHは全員高校生の4人組。ボーカル美玲さんが大好きだという80年代後半から90年代のブリティッシュサウンドに強い影響を受けたオリジナル曲を披露してくれました。
まず序盤は、ボーカル、ギター、ベース、ドラムのシンプルな編成でアップテンポなナンバーを演奏。この時点で、美玲さんのコンポーザーとしての能力、そのセンスの良さに驚かされます。確かにストーン・ローゼズが大好きなんだなあと一聴して分かるのですが、単に真似しているだけではない、このバンドでしか生み出せないマジックのようなものを感じます。
中盤、ベースのさとだいさんはターンテーブルへ、美玲さんがベース&ボーカルへとパートチェンジ。そして3曲目の「Hacienda」というタイトルに思わずニヤリ。ストーン・ローゼズやハッピー・マンデーズなどのバンドによるマッド・チェスター・ムーブメント発祥の地であるクラブThe Haçiendaをタイトルにした曲をDJ入りで演奏するとは…かなりの通です。Mr.Wingさんがたたき出すタイトなビートに乗って、ワウペダルを多用したギター陸さんのカッティングがファンキーなグルーブを作り出します。4曲目の「I wish I could」は「クラシックとファンクとロックの融合」がテーマ。遊び心を取り入れた斬新な作曲センスがここでも光ります。
終盤。ベースからギターに持ち替えて歌う美玲さん率いるバンドの勢いはいよいよ加速。「I am the One」「My Way」といった清々しいほど若さで溢れるメッセージが、フックのあるメロディーと一体化して降り注ぎます。いやあ、どの曲もいい! 先述したように90年代当時、マンチェスターサウンドの上辺だけを真似したバンドが数多く出ては消えていきましたが、20年後、現役の高校生たちがオリジナリティ溢れる解釈で再び息を吹き込んでくれたことに大きな喜びを感じます。
ラストはドラムのブレイクが実に印象的な「R&R or Die」で締めてくれました。この編成では初のライブという緊張もあってか、演奏にもステージングにもぎこちない部分はは確かに見受けられましたが、それはたいした問題ではありません。このバンドには人を惹きつける天性の何かがあります。このまま場数を踏み、バンドのグルーブを強固なものにして、ぜひ世に出ていってほしいと願ってやみません。
THE TRASHの皆さん、当日ご来店くださったお客様方、本当にありがとうございました!次回は2/25(土)に開催です。
【Mind-Neo 岡野】 |